レンズの舞台裏:KENTARO YOSHIDA
KENTARO YOSHIDAは、オーストラリアで最も注目されているサーフクリエイティブの一人であり、壁画アーティストです。18歳で日本からシドニーへ渡り、英語を学ぶ中で現地のビーチライフスタイルに魅了されました。「もう少しここにいたい」という思いからデザインの勉強を始め、その後は迷うことなく表現の道を突き進んでいます。言葉が通じないという困難は、一見デメリットにも思えますが、彼はそれを最大の武器に変えました。必要に迫られて生まれたコミュニケーション手段を、彼独自の芸術的な表現へと昇華させ、視覚的な言語(ビジュアル・ランゲージ)を築き上げたのです。

「英語は僕にとって第二言語なので、文化の壁も含め、うまく意思疎通ができず本当に苦労しました。でも、何かを描いたり、アイディアを伝えるためにさっとスケッチを描いたりすると、みんなずっと深く僕のことを理解してくれたんです。」
さまざまな文化の影響を織り交ぜたスタイル、独自の人生観、そして遊び心あふれる姿勢によって、彼の作品の人気は年々高まり続けています。Kentaroは今や10年近くもOTISのアンバサダーを務めており、Tシャツのアートワーク制作や、メルボルンの人工サーフィン施設『URBNSURF』での壁画制作など、多くのプロジェクトを共にしてきました。私たちは彼の作品を心から愛しており、そろそろ一緒にサングラスのコレクションを作るべき時だと考えました。そこで、KentaroとOTISのクリエイティブチームが膝を突き合わせて可能性を探り、彼の感性を細部にまで織り込んだ4つの特別なフレームを開発しました。
「ただ純粋に、自分が本当にかけたいものを作りたかったんです」と、今回のリリースに込めた究極の目標について彼は語ります。「パブや友達のパーティーに、100%自信を持って身につけていけるような、そんなアイテムにしたかったんです。」

「Kentaroーは普段から、落ち着いたブラウンやホワイト、ブラックといった素敵な色をよく着こなしているので、まずはそれらの色をフレームの基本(ベース)に据えました」と、OTISのブランド&プロダクトマネージャーであるSally Kerrは付け加えます。「なかでも一際目を引くのはブルーのフレームでしょう。彼のライフスタイルの源泉である波や海を象徴しているからです。」
カラーが決まると、次に彼はコレクションに真にユニークな個性を加えるため、自然をテーマにしたデザインを考案しました。そのアートワークはまさに「Kentaroスタイル」そのもの。一見しただけでは分からない、何時間でも眺めていられるような視覚的な深みが隠されています。雲に囲まれた太陽は、周囲に原生植物が咲き誇る一輪の花のようにも見え、あらゆる命が繋がり合う自然の姿を表現しています。日本の伝統的な絵画にインスパイアされた「雲」のパターンが彼自身のルーツを感じさせる一方で、マンダラを彷彿とさせる構成は、アジアの伝統的なモチーフである「平和と調和(バランス)」を表現しています。それは、言語や文化を超えた「生」の象徴。遊び心と精神性が同時に宿っています。この象徴的な「太陽/花」のデザインは、パッケージやケース、そしてフレームへのレーザー刻印にも採用され、コレクション全体をひとつに繋ぎ合わせています。

「これがコラボレーション全体のアイデンティティを一つにまとめてくれています」と彼は語ります。「チームのみんながその意図を完璧に汲み取ってくれました。彼らは僕のスタイルも、タッチも知り尽くしています。だから、仕上がりには本当に満足しています。」
「細部まで作り込むことが、今回最も大きな課題でした」とSallyは付け加えます。「あんなに小さなスペースに、彼のクリエイティブをどう落とし込むか。今回のフレームをすべて見てもらえれば分かりますが、テンプルの形状がどれも全く異なるんです。技術的にそのデザインを織り込むのは非常に困難で、少し苦労しましたが、最終的にアートワークを完璧に収めることができ、素晴らしい仕上がりになりました。」
こうした細部へのこだわりは、Kentaroが子供の頃に夢中になった日本の漫画から影響を受けています。
「僕の世代は『ドラゴンボール』でした。小学校の頃はドラゴンボールやポケモンばかり描いていましたね。」とKentaroは振り返ります。「漫画の中には、ほとんどの人が気づかないような背景にまで、ものすごい熱量で細かい描き込みがされていることがあって、それが今の僕の作品にも大きな影響を与えています。パッと見では誰も気づかないようなディテールを作り込み、誰かがそれに気づいて話題にしてくれた時、最高にクールだと感じるんです。」

今回のコレクションを象徴するアイテムに採用された「ブルーの透明レンズ」にも、Kentaroらしい現代的な感覚が反映されています。
「この色のレンズは、オーストラリアではまだ珍しいですが、日本ではすごく人気があります。だから、そのスタイルをこちらでも紹介したいと思ったんです。」と彼は語ります。「昨日も壁画を描いていた時にかけていましたが、まるで何もつけていないかのような感覚で、ずっと描き続けることができました。屋外での作業や、体を動かすシーンにもぴったりですね。」
OTIS × Kentaro Yoshidaコラボレーションの詳細は、こちらの動画からご覧いただけます。
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